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【映画】龍三と七人の子分たち【老人向け】

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これは老人が老人のために撮った老人映画ですな。

たけしの職業作家的スキルの高さは認めるが、ギャグセンスが古臭すぎて見てるこっちが恥ずかしくなってくる。

こんなギャグで笑えるのはたけしと同世代の年寄りぐらいのものだろう。

中尾彬コメディリリーフをやらせるのは無理がある、間が悪すぎ。

老人コントという意味では、ごっつええ感じオジンガーZとか、さんまのご長寿クイズでも見たほうがよっぽど笑える。

 

たけしの「聞き分けの無いやりたい放題の爺が面白い」という価値観が面白くないし、爺と相反する「覇気のない若者(清水富美加含む)」の描写が表層的で呆れる。

聞き分けの無いわがままな爺なんか、百貨店とか電車とか介護施設にゴロゴロいるじゃないか。

そんなの眺めてもクソつまらないし、ストレス溜まるだけ。

 

北野武にせよ松本人志にせよ品川にせよ、なんでコメディシーンが一番つまらないんだろうな。

この人達ってずっとお笑いに携わってた人なわけじゃん?

鈴木則文の『トラック野郎』みたいに思いっきり下品にやりゃいいと思うんだがな。

 

概ね伊丹十三の焼き直しみたいなヌルイ展開なのだが、終盤で従来の北野映画的暴力が一瞬だけ発露するのは上手い(しかもロングショットというのが粋)。

腐っても北野武、オチの付け方は一級。

 

2015年 日本 111分

【評価】30点

【監督】北野武