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誰も知らないやり方で

音楽とか映画とか本とか社会とかを考察してみるブログ。コメントはブクマでお願いしまスゥゥゥ

第11回高校生ラップ選手権の感想とMCバトルの行方

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うーん・・・名勝負はあったが、正直ピンとこないバトルも多かった。

出場者やスタッフの入れ替わりもあった中、関係者がベストを尽くしたのは称えるけど、MCバトル自体がもう消費されつくしているから新鮮味がない。

ピークはとうに過ぎてる。

いや、サザエさんとか徹子の部屋みたいに定着化してしまったというべきか。

 

そもそも、これまでの大会が盛り上がりすぎたんだよなぁ。

パブロ、ニガリ、リックジー、裂固、それぞれ大人にも勝つような天才だし、レオンやちゃんみなのようにバトラーではないけど音楽的才能がある選手もいたし、かしわや妖精やドープマンやウェニーみたいな面白キャラもいた。

優勝した9for君が見事なのは間違いないが、彼はすでにバトル界隈では有名だったからなぁ。

 

今のMCバトルって、HIP HOPのひ孫だと思うんですよ。

アメリカのHIP HOPが親、日本のHIP HOPが子、BボーイパークやUMBなどの初期MCバトルが孫、高校生ラップ選手権やフリースタイルダンジョンがひ孫。

 

大貫妙子が「今のロックがつまらないのは孫世代だから(大意)」と語っていたが、HIP HOPもとうに孫(あるいはひ孫)世代になっている。

私が聴くHIP HOPは、N.W.A、ラキム、NAS、カーティスブロウ、2パック、ファーサイド、デラソウル辺り。

日本語ラップだとライムスター、キエるマキュウ、スチャダラ、ブッダMSC降神辺りが好き。

つまりは子世代までである。

そりゃまぁ現行のHIP HOPだって探せば名盤はたくさんあると思うが、時間は限られているので90年代のクラシックを聴いてればそれでいいか、という結論になる。

 

基本的に他人の喧嘩を見るのは楽しいものだ。

K-1やプライドなどの格闘技ブームは去ったが、ボクシングやプロレスは地道に続いている。

TV的なMCバトルブームが去ったところで、MCバトル自体は続くだろう(少なくとも戦極は続くはず)。

そういうふうに愛好家が地味に愛でる催し物として残ればべつにいいんじゃないかと思うが、金にならんからそれはそれで立ち行かなくなったりする。

 

余談だけど、現行の日本語HIP HOPのトップはライムスターで間違いない

さんぴんやニトロ世代のラッパーはそれぞれ偉大だしリスペクトしているが、彼らはマスターズリーグの選手って感じがするんだよなぁ。

定期的に新譜を出して、ライブにおいても劣化が無く、タレント性もある。

80~90年代を踏まえた作風でありながら、若手も積極的に起用する。

どう見てもライムスが攻守共に最強。

外れがないもんなぁ。

宇多丸さん、ロックで言えば矢沢とか桑田級の人物なのに、他ジャンルの人に卑屈にサーセンしているところを見ると、なんかヤキモキする。

音楽に疎いアニヲタからしたら、マジで町山智浩の劣化版ぐらいにしか思ってないだろう。

いや、ホントに物凄い才能なんですよ、まぁ「大御所と呼ぶな」と言ってるのはMummy-D当人なんだけどさ。

 

Rhymester - 『フラッシュバック、夏。』