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小田嶋隆のツイート読んでみた【2017年1~4月分】

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最近、コラムニストの小田嶋隆氏のTwitterを一気読みして、うんうんとうなずきマーチ状態」になることが多かったので、私なりに感想を述べてみます。

※「んんっ?」と思う所も多々あったけど、そこはスルーで。

 

  •  【SNSやメルマガのコメント欄を通じて、「テキストの読解のされ方」が可視化されたことは、読み手の見解の多様さを示唆している一方で、情報を伝えるツールとしての文章の無力さを思い知らせる意味で、破壊的な効果を発揮していると思う】

──すいません、今からコメントさせていただきます・・・

 

  •  【「白い歯を見せるな」というセリフを、あらゆる立場のクソ野郎から聞かされてきたのがわれわれの世代であるわけですが、このことからわかるのは、社会の硬直化に抵抗する最も有効な手段は、いつもニヤニヤしていることだということです。ニコニコでもまあ良いけど、ニヤニヤの方がより強力です】

──上司が糞つまらない冗談を言ったので愛想笑いしたら、「何で笑うんだ?」的なお叱りを受けた事があります。

相手は普段からつまらんこと言ってるクソ野郎だから、冗談なのかそうでないのかわからん。

 

  • 【あの人も選挙に出るところまで落ちぶれたか、という感慨の持ち方は21世紀っぽいのかもしれないな】

──まぁ神取忍議員とか大仁田厚議員なんてのもいたぐらいだし。

西川きよし議員はなんとなく悪くないイメージはあるが。ノックは問題外

 

  • 【「自分は正当に評価されていない」と感じているであろう人間が、不当に高い世評を得ているように見える人間にかみついている姿は、ツイッターでは比較的よく見かける風景だけど、結局のところ、いちゃもんをつけている側の人間の心根の卑しさだけが印象に残るケースが大半ですね】

──これはその通りだが、私も10代だったら誰かに突撃してたかもしれんので、おっさんでよかった。

 

  • 【安倍政権の独裁を批判している連中はどうして北朝鮮に行って金正恩の独裁を批判しないんだ? ダブスタじゃないか。
    オレの暴力に苦情を言ってるお前はどうして山口組の事務所に行って暴力反対を叫ばないんだ? ダブスタじゃないか】

──これはようするに「アレに文句言うならソレにも文句付けなきゃおかしいだろ!」という批判に対する皮肉ですね。

でも馬鹿に皮肉は通じないゾ!

 

  • 浅田真央選手へのメディアの対応の仕方が話題になっているようなので、古い原稿にリンクを張っておきます。
    特定の女子選手に対して名字を省略して名前+ちゃんで呼びかける「娘呼び」の習慣などなどについて書いています】

──伊集院光はスポーツ番組の司会をやっていた頃、なるべく「ミキティ」とか「愛ちゃん」とかの愛称で呼ばないよう心掛けてたと言っていたな。

 

  • 【説明を求める人間の多くは、説明に耳を傾ける気持ちを持っていない。単に言質を取ろうとしているのか、でなければこちらの回答の中にツッコミどころを見つけて再反論しようと考えている】

──コレ!ミスした時に謝ると「謝らなくていいから説明しろ!」って言うクソ野郎がいるんだよ。

そんで説明するとさらにキレるっていう。

めっちゃ言質取りたいんだろうなぁ。

 

  • 【やる気があれば何でもできるというのは、半分ぐらいその通りだと思うんだけど、多くの人にとって問題なのは、肝心なそのやる気が湧かないことなわけだから、いいかげんにやる気の話はやめにしてほしい】

──やる気を削がせる達人みたいな奴ほど、他人に「やる気だせ」って言うんだよなぁ。

 

  • 【残酷だったり不謹慎だったりする言葉を平然と言ってのけることで、自分の胆力なのか眼力なのかあるいは知性の曇りの無さなのか、とにかく自分が世間の凡庸な人間とは別の存在であることをアピールしている人たちがいますね】

──これは故・殊能将之言うところの「過激ぶりっこが一番つまらない」と同じ意味ですね。

ちなみに殊能さんがこの言葉を発したのは、爆笑問題太田の過激ぶりっこにうんざりしたため(爆問の漫才については大いに評価していたが)。

 

  • 【若年層がスポーツ新聞や週刊誌を読まなくなったのは、内容が年寄りくさいからというよりは、どちらかといえば彼らの可処分所得が減ったからなのだと思っていたのだが、気がついてみれば、若い人たちがまるで買わなくなった結果、内容もガチで年寄りくさくなっている】

──まぁスポーツ新聞自体死語だし。

芸能人に一番詳しいのはテレビ漬けの中高年ですよ、間違いなく。

 

  • 【「レジェンド」も、この数年ですっかり安っぽくなってしまった言葉のひとつだな】

──「ガチレジェンド」という言い方はさらに安っぽい。

 

  • 【特別に個性的なわけじゃないけど豊かな才能を持っている人もいれば、非常に個性的な人物でありながら能力的には凡庸だったりする人もいるわけで、個性を伸ばせば才能が開花するとか、そういう話じゃないと思うのだが】

──ホンマこれ。

細野晴臣は天才中の天才だけど、彼の座右の銘「中庸」だったりする。

故・飯野賢治さんは非常に個性的で話が面白かったし大好きだが、彼の作るゲームは・・・

 

  • 【どこの世界のどんなにつまらないオヤジギャグであっても、日本生産性本部が毎年出して来る「○○型社員」よりつまらないということはあり得ない】

──この手の話で「ゆとり世代」というワードは失礼だしつまらないと思ったが、それに対して「さとり世代」は上手いと思ってしまった・・・

 

  • 【右派と左派のいずれかがデマを信じやすいということではなくて、どちらも自説を補強するタイプのデマには弱いというお話だと思うのだが】

──まぁ右と左は左右一体ですから。

 

  • 【「ライター」は一般的な言い方で、小説家もコラムニストも記者も詩人も広義ではライターに含まれるというそれだけの話じゃないでしょうか。ただ、狭義の肩書にこだわる人間が広義の一般名称を拒絶するのは変です。「オレは大学生じゃない。東大生だ」って、近づきたくないよね。そういう人】

──はあちゅう案件。

さすがに例え話が上手い。

まぁ「作家」ならまだマシ、「物書き」とか表現者とか名乗りだしたら重症だと思う。

 

  • 【「この人が書いていることをなんとか理解したい」と思って読むのと、「なんだこいつ」と思いながら読むのとでは、読解力に大きな差が生じる。読み取る内容にも大きな違いが出る。ツイッター上のやりとりを見ているとこのことがよくわかる】

──これはその通りだが、「なんだこいつ的な奴」はやはり「なんだこいつ的な事」を言ってたりする。

 

  • 【就活用スーツの主流が紺から黒に変わったのは、学生にとっての就活の意味が、バブルをはさんでパーティーから葬儀に変わったからだという仮説はどうだろう。まるっきりのデタラメだけど、若手の社会学者が新書の出版を着地点に論文を書くネタとしては上出来だと思うのだが】

──逆に肩パット入れたパープルのスーツで面接受けにいったら、それはもはや就活ではなく終活

 

  • 【教科書を検定しているのは、どうせ一杯のかけそばに感動したみたいなバカなのだろうなと思っている。異論は認める】

──一杯のかけそばも食えないような超貧困家庭なら、一家全員餓死しているはずだから、あの話は不自然すぎる。

トイレの神様』とか『チキンライス』とか、そういう『一杯のかけそば』的なやっすい感動ソングは定期的に出現しますね。

 

  • 【和菓子屋襲撃。まあ、既出だろうな。さすがに】

──これは村上春樹の『パン屋再襲撃』のもじりでしょうな。

「和菓子馬鹿よね」もさすがに既出だろう。

私は村上春樹大好きなんだけどサブカル界隈では敵視されてるんだよなぁ・・・

 

  • 【まあ、音楽雑誌のレビューなんかだと、一見賞賛しているように読み取れる表現の行間に、毎月読んでいる読者だけが感知できる微妙な酷評が潜り込ませてあるみたいな高度な書き方があったものだけど、ああいう文化はもう滅びたのかな】

──タレントがグルメリポートする際、「本当は美味しくないぞ!」というメッセージを言外に込めているケースはあると思う。

故・阿藤快さんはまずい物を食べた際「うわぁ、お好きな人にはたまらないんでしょうね!」とにこやかにコメントするようにしていたとか。

 

  • 【適切なあてこすりを発信する能力と、誰かの発信したあてこすりと適切に受信する能力は、普通に想定されている表現力や読解力よりもある意味で高度だと思うんだけど、ほかに使い道が無いという意味でおそろしく不毛でもある】

──うむ、当てこすりを適切に受信する能力が高くて得することは何もない。

被害妄想と紙一重だしな。

 

  • 【オレみたいな立ち位置の人間にしつこく突っかかってくるアカウントが本当に言いたいのは「オレにだってお前程度の能力はあるんだ」ということだったりする。実際、そいつの言う通りだと思う時もある。ただ、能力なんてたいした問題じゃないんだということは言っておきたい】

──単発ネタならあるいは小田嶋級に鋭い事が書ける人もいるだろうが、継続して鋭い事を書き続けるのはプロじゃないと無理。

問題は持久力だったりする。

 

  • 【オレが聴いてる音楽のうちの半分ぐらいは死んだ人の曲だな】

──私もそうだな。

JB、マイルス、ジョン・レノンルー・リード2pacDEV LARGE、MAKI THE MAGIC、大滝詠一、そしてフィッシュマンズ

ブライアン・ウィルソンやスライはまだ生きてるけどアレだし・・・

 

  • 【いわゆる「気が利かない人」の行き届かなさは、あんまり腹が立たない。むしろ、気を利かせてこっちの意図を先読みするみたいなもてなし方をする人にげんなりさせられることの方が多い気がする】

──ほんっっっとコレ。

会社とかだとこういう奴がいきなりどうでもいい決まり事作って働き辛くする。

先回り野郎は弊害。

 

  • ツイッターのプロフィール欄に「普通の日本人です」と書いている人は、実際には「普通の日本人は自分と同じ信念を持っているはずだ」と考えている】

──「普通の日本人には自分と同じ思想を持っていてほしい」という願望も混じっているのでは。

 

  • 【もろともに きえてなくなれ もりともと】

──川柳ネタは概ねスルーしてるけど、これは好き。

 

  • 【本を読む人間が弱いというのは、当たらずとも遠からずで、実際、自分が無敵だという幻想は、ある程度本を読んでしまうと持ちこたえられなくなる】

──ヌルい作りのバラエティ番組を見れば見るほど無敵になれるような気はする。

 

  • 【ネット上の議論なんかだと「安全圏か発言からする人間」を罵倒するタイプのものの言い方が、必ずや絶大な効果を発揮するわけだが、前提に戻って考えてみれば、議論というのはそもそも安全圏にいる人間同士が、自分たちの暮らしている安全圏を安全に保つために積み重ねるものだと思うぞ】

──うむ、そしてネット上の議論だと有名であればあるほど有利で安全だったりする。

 

  • 【維新の狙いが長谷川氏の知名度であるならあさましい話だし、氏の思想に共鳴しているのなら恐ろしい話で、両方だとしたらあさましく恐ろしい話だぞこれは。→
    日本維新の会 衆院選で長谷川豊氏を擁立へ】

──非常にあさましく恐ろしいですが、ワタミが当選する世の中ですし。

 

  • 【海苔巻きがきらいなわけではない。丸ごとかぶりつく食べ方に文句をつけたいのでもない。ただ、日本中の人間が同じ日に同じ食べ物を食べるみたいなきまりごとが苦手なだけです。ですので、皆さんは私に気を使わず、好きなだけ何十本でも食べてください】

──恵方巻案件。

私は関西出身だが、恵方巻文化を初めて知ったのはけっこう後からだぞ。

たぶん関西で恵方巻キャンペーンがあって、それが成功したから全国に派生したんだろう。

そして今、衰退しつつあると。

 

  • 【新聞各紙が、シュワルツネッガー氏のことをいまだに「シュワちゃん」(←出典を覚えている人は40歳以上)と表記したがるのは、文字数を節約したいからなのかな】

──シュワちゃんのことをあえて「アーノルド」と呼ぶ、というバッファロー吾郎のネタがあった。

アレ面白かったなぁ。

 

  • 【「テレビがバカを作っている」というのは「傘が雨を降らせている」みたいな話で、要するに言いがかりだと思います】

──たしかに。馬鹿が馬鹿みたいなテレビを見てさらに馬鹿になるというのが実情。

 

  • 【日常的に顔を合わせるわけでもない誰かに憎まれることがあったのだとしても、憎まれていること自体による実害は生じない。一方、直接の知り合いでもない人間を憎むことは、かなり明らかな実害(精神的負担)を伴っている。これらのことを私はツイッターから学んだ】

──それな。人を呪わば穴二つ的なやつな。

 

  • SNSの世界には、リアルな社会では滅多に対面することのないタイプの人間が溢れていて、普通だったら出会わない人間とやりとりすることになるわけなのだが、その交流が、われわれの視野を広げるものなのか、それとも人間一般への偏見を助長することになるのかは、正直な話、わからない】

──例えばネトウヨとかアニヲタはリアルではあまりいないし、それ以上に滅多にいないタイプの人がツイッターにはわんさかいるっていう。

 

  • 【うんざりして黙ると敵の思うツボだからね。ウンコを投げてくる人間にはウンコを投げ返さないといけない。汚れ仕事を嫌っていると、はじめからウンコまみれの人間には勝てない。投げ合いに巻き込まれた以上、仕方のないことだ。オレは最後まで投げ出さずに投げるべきものを投げるよ】

──スティーブン・キング「ウンコ投げ合戦に参加すると手が汚れるから参加するな」と言っていたが、小田嶋さんは投げる派か。

我々観客に対するサービスの意味もあるだろうな。

 

  • 【「えっ、ほんと? ○○さんって××だったの?」みたいな形式でネガティブな噂を流す人間の名前を、その都度きちんとおぼえておくことが大切です】

──覚えても疲れるだけという気はするが、疲れてしまったら噂を流す奴の思うツボなのか・・・