誰も知らないやり方で

音楽とか映画とか本とか日常をネタバレありで考察するブログ

ニーチェの名言を考察してみた【そのいち】

f:id:trodan:20170505221009j:plain

最近地味にニーチェがブームになってるらしいので、彼の名言を考察してみた。

 

  • 【「なぜ生きるか」を知っている者は、ほとんど、あらゆる「いかに生きるか」に耐えるのだ。】

──これはようするに人生の目的とか日課についてですね。

目的はシンプルであればあるほどよい。

尚且つ達成しやすい方がいい。

「子供を守る」とか「心身共に健康を保つ」とか「一日三食キッチリ食べる」とかそういうの。

 

  • 【いつか空の飛び方を知りたいと思っている者は、まず立ちあがり、歩き、走り、登り、踊ることを学ばなければならない。その過程を飛ばして、飛ぶことはできないのだ】

──「地道にやれ」って話ね。

「君と出会った奇跡で、空も飛べるはずと歌ったスピッツの方が私は好きです。

 

  • 【樹木にとって最も大切なものは何かと問うたら、それは果実だと誰もが答えるだろう。しかし実際には種なのだ】

──これはまぁ結果よりも経過重視ってことかな。

それとも動機についてだろうか。

種を突き詰めると血統主義になってしまうような気もするが・・・

 

  • 【過去が現在に影響を与えるように、未来も現在に影響を与える】

──普通なら「現在は未来に影響を与える」と言いがちだが、「未来が現在に~」としたところが上手い。

過去の事はけっこう簡単に忘れられるが、来るべき未来についての不安は拭い難い。

 

  • 【毎日少なくとも一回、何か小さなことを断念しなければ、毎日は下手に使われ、翌日も駄目になるおそれがある】

──ごもっともだが、現代サラリーマンは一回どころじゃなく断念してるぞ。

 

  • 【世界には、きみ以外には誰も歩むことのできない唯一の道がある。その道はどこに行き着くのか、と問うてはならない。ひたすら進め】

──これは水木しげる言うところの「突撃あるのみ」ですな。

でもまぁ誰の人生も唯一の道ではあると思うんだよ。

面白い道かどうかは別として。

 

  •  【あなたが出会う最悪の敵は、いつもあなた自身であるだろう】

──日本語で言う「敵は我なり」ですな。

で、日本語ラップだと「とどけカミナリ!」と続く(証言3)。

 

  • 【軽蔑すべき者を敵として選ぶな。汝の敵について誇りを感じなければならない】

──これは良い言葉だな。

「馬鹿を敵に設定すると自分まで馬鹿になる」ってことか。

ただ、リスペクトできる相手を敵と定めた場合、それは敵と言えるだろうか。

ただの目標じゃないのか?

 

  • 【世論と共に考えるような人は、自分で目隠しをし、自分で耳に栓をしているのである】

──うーん、これは微妙かな。

自分の意見が常に世論と一致してる人なんてあまりいないし、「大衆は常に正しい」という格言もあるし。

疑り深い人間が得するケースもさほどない。

 

  • 【高く登ろうと思うなら、自分の脚を使うことだ。高い所へは、他人によって運ばれてはならない。人の背中や頭に乗ってはならない】

──これはドラゴンボールカリン塔的な発想ですな。

余談だが、ヤジロベーはなんでカリン塔に住み着いてるんだろうな。

あまり美味いものがあるとも思えないし。

悟空が界王星にいるのも謎っちゃあ謎だが。

 

  • 【忘却はよりよき前進を生む】

──忘却してしまったため、同じ轍を踏むというケースもある。

 

  • 【ある程度までのところ、所有が人間をいっそう独立的に自由にするが、一段と進むと所有が主人となり、所有者が奴隷となる】

──「コレクションにコレクターが支配される」というのはよくある話だ。

チョコエッグなどの食玩を集めていた人は今どうしてるのかな。

 

  •  【一日一日を始める最良の方法は、目覚めの際に、今日は少なくとも一人の人間に、一つの喜びを与えることができないだろうかと、考えることである】

──モロに一日一善と同じ意味。

こんなの、一日でたった一人の人間を一回笑わせれば簡単に達成できるような気もするが。

 

  • 【あなたにとってもっとも人間的なこと。それは、誰にも恥ずかしい思いをさせないことである】

──うーん、わかり難いが、ようするに「人を恥ずかしめることは最も非人道的である」ということかな?

 

  • 【悪とは何か?弱さから生じるすべてのものである】

──言ってる事はわかるんだけど、ニーチェの名言ってようするに自己愛性人格障害を肯定するような内容ばかりのような気が・・・

 

  • 私はあなたに助言する。友よ、人を懲らしめたいという強い衝動を持つ者を信用するな!

──聖書には「復讐するは我にあり」という言葉がある。

このワード、誤解されがちだが「復讐は神が代行してくれるから、人を恨んでないで善行せよ」というのが真意である。

だが、果たして神は復讐を代行してくれるだろうか?

人を懲らしめようとやっきになっている人間が魅力的に映る場合もあるだろう(厄介なことに)。

 

  • 【君の魂の中にある英雄を放棄してはならぬ】

──これはよくわかる。

人はなぜ音楽や映画を鑑賞するのか?

それは内なる英雄を育てるだめである。

 

  • 【心の中に未来にふさわしいビジョンを描け。そして、自分を過去の末裔であるという迷信を忘れるんだ。あの未来の生を思い巡らせば、工夫し、発明すべきものが限りなくある】

──つまり、「これまで食べたもので自分が成り立っていると考えるよりも、これから食べるもので自分が成り立つ」と考えた方が未来は明るいということか。

 

  • 【昼の光に、夜の闇の深さが分かるものか】

──これはたしか村上春樹の小説で引用されていたな。

あまり上手い言葉だとは思わないのだが、英語だと様になるのだろうか。

 

  • 【いい手本を示そうとする者は、 自分の徳に微量の 馬鹿げたところを添えなくてはならぬ。 すると人は見習って、 同時にその模範を眼下に見下ろす。これが人々の好むところである】

──これな。

誰だって、エラソーな奴に「今から教えてやるぞ!ありがたく思え!」みたいな態度でモノを教わりたくはない。

ヤフー知恵袋の説教厨はこの言葉を噛みしめるべき。