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【映画】君の名は。【新海誠のベスト盤】

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やたらと光の差し込むビジュアルの中で「執念深い恋心」を描くことでお馴染みの新海誠氏の最新作。

アニメーションの基本的な部分が正統に進化しており、観ていて生理的に気持ちがいい。

田舎描写にせよ都会描写にせよ洗練されすぎているとは思うが(実際の田舎は都市郊外の劣化版にすぎない)、『ぼくのなつやすみ』感があって悪くはない。

 

新海作品って、とどのつまりは「男が書く少女漫画」みたいなものなので、いつもなら退屈してしまうんだけど、TSとかタイムリープといった角川映画要素(というか大林宣彦)をぶち込んで飽きさせないよう工夫し、興味を持たせてくれたのはありがたかった。

制作陣が「ベスト盤」と例えている通り、かなり見やすくなっている。

TSものとしての定石を恐れず踏んでいるのは正しい。

 

ハイライトは村人を逃がそうと奔走している辺り。

テッシーの飲み込みが早くてよろしい。

もしかしてテッシーもタイムリープ者だったのでは?

「親父の説得(二度目)」というグダりそうな部分を丸々カットしたのも良い。

 

全編にRadwimpsの曲が使われているんだが、私はスライとかJBとかNasを信奉している者なので、この手のギターロックは関心がない。

後半の「ラッド垂れ流し状態」には胃もたれした。

映画の趣旨や主人公の心情をラッドが代弁しすぎているのだ。

「説明台詞過多」ならぬ、「説明音楽過多」といった感じ。

そもそもこの作品、ラッドとかアジカンとかバンプとか、その手のギターバンドが好きなティーン向けだよなぁ。

 

2016年 日本 106分

【評価】40点

【英題】YOUR NAME.

【監督】新海誠