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【映画】そして父になる【納得いかないリリー賛美】

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大卒の親か高卒の親か、サラリーマンか自営業か、都会か地方か、一軒家かマンションか、アウトドアかインドアか、一人っ子か兄弟か、そして血統か環境か、という子育てに関する普遍的な問題を正面から扱った作品。

 

大筋は「福山がリリー・フランキー的価値観に絆されて改心する」という流れなのだが、どうも納得がいかない。

現実的に考えれば、強制的にピアノを習わせていたこと以外は福山の教育は全く間違ってはいない。

「学歴と人格はある程度比例関係にある」というのは、社会人なら皆知っているはずだ。

 

そもそも父親が積極的に育児に係る」という価値観は90年代に勃興してきた考え方であり、それ以前は父親なんてものは大方仕事で家を空けているか、家にいても邪魔という存在であった。

「一緒に川で凧揚げしてくれる父親が良い父親」、それから「子供は川で遊ぶようなわんぱくでなければならない」という価値観もステレオタイプで納得できない。

極論を言わせてもらうと、母親が理知的でタフな人物であれば父親は必要ないのである。

 

是枝裕和の作品、毎回撮り方は丁寧だし、余白もあるし、問題提起してくるし、子供の撮り方は上手いし、完成度は非常に高いんだけど、語り口が小綺麗でなんか物足りない。

映画は下品でいいのである。

 

そもそもリリー・フランキー福山雅治、どっちを親にしたいかと聞かれたら、ほぼ全員福山選ぶよなぁ。

イケメンの遺伝子貰った方が絶対得やん。

 

2013年 日本 120分

【評価】55点

【英題】Like Father, Like Son

【監督】是枝裕和