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誰も知らないやり方で

音楽とか映画とか本とか社会とかを考察してみるブログ。コメントはブクマでお願いしまスゥゥゥ

【映画】ジュニア【本当に駄作なのか?】

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※えっ?シュワちゃんが妊娠!?・・・と言ってもそれは映画のお話。

 

 「駄作の代名詞」 とまで言われる一方、「実はそれほど悪くない」という意見もよく見かけるカルト作品。

 

筋骨隆々なアーノルド・シュワルツェネッガーが眼鏡かけてカーデガン着てるだけで楽しいし、妊娠することによって精神が女性的になるのも良い。

発想が女性らしくなるため、ジェンダー論を振りかざすようになり、若干フェミニスト的なこうるささ」を身に着けるのも興味深い。

「感情によって形が作られるのではなく、形によって感情が作られる」という事実を端的に表している。

所々ホモっぽくなるのだが、「あくまでも異性愛者である」というのもバランス的に悪くない。

オチがバッチリ決まるのも好ポイント。

 

というわけでなかなかウェルメイドな仕上がりではあるのだが、名作というほどでもないんだよなぁ・・・

もひとつ面白くなっていない原因は「視点が善良すぎるから」だろう。

 

「中絶しても赤ん坊は体内に吸収されるだけ」という設定にしているため、最も肝心な「中絶の是非」を描いていないのである。

シュワちゃんとヒロインのダイアナは「卵子の提供者」という以上にさほど関係性が無いし(後に結婚するものの)、ダニー・デヴィート(ティム版バットマンのペンギン役)もいまいち冴えていない。

 

そもそもシュワちゃんの妊娠が世間に知れ渡ったら駄目」という前提が弱い。

一応「悪者にばれると研究対象にされてしまうから隠さなくてはならない」という体なのだが、普通なら出産を応援してくれるはずだよなぁ。

シュワちゃんの妊婦姿」というビジュアルに頼って、台詞でのギャグが散漫になっているのもダメ。

 

1994年 アメリカ 110分

【評価】50点

【原題】Junior

【監督】アイヴァン・ライトマン