誰も知らないやり方で

音楽とか映画とか本とか日常をネタバレありで考察するブログ

【映画】プラダを着た悪魔【ただのパワハラ】

f:id:trodan:20170527012438j:plain

頭から尻尾まで女性向けに作られた「ガールズ・ムービー」であり、その点において言えばよく出来ているとは思う。

テンポは良いし、キャラも生きているし(メリル・ストリープの演技は見もの)、これを新米OLとかが観たら面白くてたまらんだろうな。

 

だが私のようなファッションに全く興味のない中年男からすると、あまり見所はない。

要約すると、パワハラサビ残不当解雇当たり前のブラック企業で洗脳されていた社畜OLが転職した」というだけの話だもんなぁ。

 

序盤、ミランダがダサいセーターを着ているアンドレアに対して、ファッションのルーツを語るシーンがある。

そこみたいに「へぇ~」というようなファッショントリビアとか、お洒落修行する『ベスト・キッド』的なシーンでもあれば楽しめたと思うのだが、この映画が映し出しているのは「関係性」だけなんだよなぁ。

先輩と後輩、恋人と浮気相手、師匠と弟子、親子、そういう関係性を見せているだけで、ファッションを題材にしなくても成立してしまう話であるため、説得力を感じないのだ。

 

そもそもミランダが公私混同でパワハラしているだけの老害に見えてしまうのが難。

「発売前のハリポタ持ってこい」と言ってるミランダは、「一分でカツ丼作って持ってこい」とか言って後輩イビリしている昔の野球部員とそう変わらんぞ。

ファッション関係ねーだろ!

まぁ「上司の機嫌を取ることこそが仕事」というのはある意味核心を突いてるかもしれんが。

 

2006年 アメリカ 110分

【評価】40点

【原題】The Devil Wears Prada

【監督】デヴィッド・フランケル