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【映画】愛が微笑む時【ロバート・ダウニーJr】

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ようするに『ゴースト ニューヨークの幻』のコメディ版なんだけど、非常にテンポが良く、気持ちの良い人間ばかり出ているので、楽しく観ることができる。

幽霊がイマジナリーフレンドとして描かれる少年期から、現実主義の弁護士になった青年期へ一気にジャンプするのも上手い。

 

ロバート・ダウニー・Jr(アイアンマンの人)の芝居はさすがの一言。

幽霊に乗り移られた瞬間のリアクションが絶妙で笑える。

挿入歌がフォー・シーズンズだったり、B.B.キング本人が出演したり、音楽面のセンスも良し。

 

というわけで、全体的には好きな映画なのだが、「やり残したことをやり遂げてから成仏する」という件があまりにもご都合主義すぎて、いまいち盛り上がりきらないんだよなぁ。

 

泥棒が切手を取り返す件はまぁいい。

歌手が人前で国家を歌う展開はロジックがなさすぎだし(そもそも国歌斉唱がやりたかったわけじゃないだろう?)、たまたま警官が黒人おばさんの息子だったりするのもありえないし、「主人公が恋人に合鍵渡して大団円」というのもオチとしては弱すぎる。

バスの運転手(死神)がやたらと事を急かす理由も弱い(結局待ってくれるし)。

 

登場人物が愛すべき人々だっただけに、もっときちんと供養してほしかったのである。

あと一歩で名作になれたのに、脚本の練り込み不足が惜しい。

 

1993年 アメリカ 104分

【評価】60点

【原題】Heart And Souls

【監督】ロン・アンダーウッド