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【映画】オール・ユー・ニード・イズ・キル【死にゲー】

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ループもの特有の稚拙さはあるものの、そこはさすがトム・クルーズというべきか、なかなか仕上がってる作品でしたね。

アクションのルックは『スターシップ・トゥルーパーズ』や『ギアーズ・オブ・ウォー』みたいでアガるし、普通の映画なら1、2回ぐらいしか出番のないパワードスーツを思う存分鑑賞できるのも良い。

ここまで「パワードスーツ愛」に満ちた実写映画はないんじゃないか?

 

ハイライトはやはりトムがリタ姉さんにシゴかれる修行シーンであろう。

軍隊ものはトレーニングシーンが最も重要。

最初はロクに扱えなかったスーツが自在に扱えるようになるまでのテンポが良く、反復が小刻みに続くのでミニマルミュージック的な気持ちよさがある。

「死んで覚える」という高難度ゲームを攻略しているような、独特の高揚感が湧いてくるのが斬新。

 

敵キャラは「高速回転するイソギンチャク」といった感じで、「一発ずつ撃って退治する」というよりも、サブマシンガンを乱射した方が撃退しやすくなっている。

見栄えが派手で良い。

ただまぁ、デザインにバリエーション無さすぎの感もあるが・・・

 

ループ特性が消え、「ここからは一発勝負」となってからはただのアクション映画になってしまうのが残念。

「何度も死にまくる男」が「何をやっても死なない男(つまり従来のトム・クルーズ)」に変わるので、緊張感を演出できていないのである。

オチもご都合主義にすぎないため、カタルシス不足。

そもそも軍隊に送られる理由があやふやだし、世界を救う動機も薄い。

普通のループものなら「ループ脱出」が最終目標になるはずなんだけど、そういう話でもないからモチベーションが伝わりにくいのである。

ループものゆえ、仲間との結束にも不自然さを感じる。

 

2014年 アメリカ、オランダ 113分

【評価】55点

【原題】Edge of Tomorrow

【監督】ダグ・リーマン