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【映画】127時間【デッドプールでネタバレ】

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ようするにありきたりな「閉所脱出もの」なんだけど、全体をダニー・ボイル的なスタイリッシュさで仕上げているのが特色。

ダニー・ボイルはゾンビとかインドのスラムとかジャンキーとか、そういう泥臭い題材を好んで扱うくせに、毎回脱臭しすぎで薄っぺらくなるからつまらない。

脱出方法は『マッド・マックス』や『ソウ』と同じだし、実話ということを差し引いたら何も目新しさはない。

 

スラムドッグ・ミリオネア』のように個人史がフラッシュバックしていくが、ミリオネアみたくインドの移り変わりや貧困を交えて語っているわけじゃないので、全然盛り上がらない。

イケメンかつコミュ強の人生振り返られても順調すぎて共感できぬ。

強いて言えば、コーラのCMを妄想するシーンがダーレン・アロノフスキーの『レクイエム・フォー・ドリーム』みたいで良かったかも。

 

ラストのエモすぎる音楽の使い方には本気でうんざり。

ダニーって「イギリス版リュック・ベッソン」みたいなもんで、わりと表層的な作家だと思うんだけど、なぜか本格派扱いされているのが謎。

 

2010年 アメリカ、イギリス 94分

【評価】10点

【原題】127 Hours

【監督】ダニー・ボイル