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【漫画】どぶさらい劇場【教祖誕生】

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ガロ的悪趣味を突き抜けた結果、うんこちんこではしゃぐコロコロコミック的地平」へ到達した作品。

大金持ちと貧乏人が糞まみれになってとっくみ合うため、小林よしのりの『おぼっちゃまくん』に見えて仕方ないのである(GS美神からオタ臭を抜いた感じとも言える)。

 

おぼっちゃまくん画像。絵柄も似てる

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トーリーもキャラもこれまでの山野作品を踏襲しており、当然のように老若男女全員強欲で色魔で下品。

空っぽの頭を覗いて錯乱する『ルパンVS複製人間』的展開、善と悪の人格が分裂する『ドラゴンボール』的展開など、全体的にメジャー作品のようにわかりやすくて読みやすい。

 

「強欲女が肥溜めに転落し、神と交信して純粋真っすぐ女に転向してからお薬でまた転落する」という堂々巡り感はなかなか楽しいが、宗教団体の描き方は北野武作『教祖誕生』のビジョンを超えておらず物足りなかった。

 

「神の視点から見れば人間界が大なり小なり荒れようがどうだっていい」という超然とした態度は、作者の創作物に対する思い入れの薄さを表していると思う。

 

【評価】55点

【作者】山野一