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【映画】ゾンビハーレム【森行かへんのかい!】

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ほとんど期待せず観たからか、意外と面白かった。

イギリス産ということもあり、『ショーン・オブ・ザ・デッド』的な批評性とユーモアがある。

ゾンビの生態は作品によって異なるため、その差異を楽しむのがゾンビ映画鑑賞の醍醐味というもの。

今作のゾンビは以下の特徴を持つ。

 

・ゾンビになるのは女性のみ

・動きがヘン(走らないけど動きが異常にわざとらしくてコミカル)

・噛みつきはあまりせず、武器を使って襲ってくる

・生前の職種を色濃く反映している(大剣を振り回すあの女は一体・・・)

・ゾンビになった理由が明確(原因は兵器開発のための人体実験)

・第二形態へと進化する(多少強くはなるが、女性性が失われるので演出としてはマイナス)

・簡単に仲間割れする

 

という感じで、ロメロゾンビ的定石を微妙に外しているのが興味深い。

ギャグも冴えており、試着室からドレスアップして登場するゾンビ、生前美容師だったため肉体を切り裂く前に髪を切ってしまうゾンビ、斧で柱を切り倒そうとする花嫁ゾンビが秀逸だった。

「女性不信で萎えている男達が女ゾンビと対峙することによって、自信と男性性を取り戻す」という構成も見事。

男同士で行く旅行特有の開放感がある。

 

終盤のバス内演説が多少くどい点と、「森は危険だ」との忠告があるにも関わらず森へ行かない点は不満。

あんだけ前フリしたんだから、普通は森行くやろ!

 

2009年 日本 89分

【評価】65点

【英題】Doghouse

【監督】ジェイク・ウエス