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「どんな音楽聴くんですか?」という永遠の愚問

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初対面で単刀直入に趣味を尋ねてくる人間なんてあまり信用できないが、聞かれた以上は答えなきゃならんのが社会人というもの。

だから「音楽聴いたり映画みたりするのが好きです」と答えるのだが、その後さらに「どんな音楽聴くんですか?」と聞かれるのがもう死ぬほど嫌。

 

というのも相手が音楽好きかどうかなんて話す前から大体雰囲気でわかるからだ。

音楽に精通していない人間と音楽の話なんぞできるわけがない(というかしたくない)。

美輪明宏は「例えばショパンが好きな人は『ショパーン!』って感じのオーラを出している」と語っていたが全くその通り。

音楽好きからは音楽好きのオーラが出ている。

アニメヲタクから拭い難い「キモヲタオーラ」が出ているのと同じ現象である。

 

で、聞かれた時のオールマイティカードとしてビートルズが好きです」と答えることにしている。

実際ビートルズは好きだし、そう言っておけばJ-POP的な話題に巻き込まれずにすむ。

本音を申せば「brian wilsonjames brownmiles davis細野晴臣」が我が四天王なのだが、そんな話が通じる相手は滅多にいない。

 

ビートルズ」と答えたら大体の質問者は納得したようなしていないような感じで深追いしてこないのだが、それでもなお「ジョン派ですか?ポール派ですか?」とか「ビートルズの最高傑作は何ですか?」と聞いてくる奴がいる。

「なんで音楽に興味なぞ微塵も持っていないお前相手にビートルズ論をぶらなきゃならんのだ」という暗澹たる気持ちになる。

この手の人間は「会話は広げることに意義がある」と思い込んでいる空っぽ野郎なので、本来なら口も聞きたくない。

私にとってビートルズはそんな粗末なものではないのである。

 

ちなみに私は「ジョン・レノン=平和の人」として語る奴、「ヒップホップ=MCバトル」として語る奴、「ジャズ=ピアノトリオ」として語る奴が嫌いなので、そういう連中はフィル・スペクターマーヴィン・ゲイの親父に撃ち殺されればいいと思っている。

 

というわけで、趣味を聞かれたら最近は「あ~もう仕事で疲れてとくになんもやってないですね~」と答えるようにしている。

実際、社会人の大多数は趣味と言えるような趣味は持っていない(せいぜいテレビ鑑賞とかネットサーフィンだろう)。

消費率の低さがそれを物語っている。

 

ムッシュかまやつ - 『ゴロワーズを吸ったことがあるかい』

ムッシュは趣味についてこう歌った。

「そうさなにかにこらなくてはダメだ たとえばそれがミック・ジャガーでも アンティックの時計でも どこかの安いバーボンのウィスキーでも」