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【映画】下妻物語【ツッコミは必要ない】

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「女の友情」という私にとって死ぬほどどうでもいい事柄がテーマだし、『告白』の監督だからあまり期待していなかったのだが、観てみるとそれほど悪くはなかった。

ゴスロリとヤンキーという題材はケバケバしい視覚効果と相性が良いため、CM出身でカラフルな画作りを得意とする中島哲也に合っている。

深田恭子土屋アンナはハマり役だし、宮迫のオーバーアクトもキレキレで楽しい。

 

ただ楽しさは伝わってくるんだけど、実際に笑えるほど面白いギャグがあるわけでもなく、深キョンがカメラ目線で「~って、~じゃん!」というバラエティ番組のようなツッコミを行う部分には閉口した。

映画にツッコミなんていらんですよ。

 

ボケっていうのはつまり「ズレ」のことで、ツッコミというのはその「ズレ」を説明したり修正したりする行為なわけでです。

漫才や雛壇番組だと「ズレる→修正する→ズレる→修正する」の反復で面白くなるからツッコミは重要だけど、映画の場合はズレっぱなしでいいんだよ。

観客が頭の中で修正しながら観るから。

映画でツッコミを多用されると、説明台詞を継ぎ足しているみたいで興醒めする。

 

ロココの精神」とかいうわけのわからない深キョンパートは面白いが、土屋アンナのヤンキーパートは微妙。

尾崎豊を小馬鹿にする」というもう一万回は聞いたことあるようなノリを今更やっているのも痛いし、「卑弥呼の真相」というどうでもいい部分に必要以上のウェイトを置いたのもダメ。

 

1993年 日本 104分

【評価】50点

【英題】Kamikaze Girls

【監督】中島哲也