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フリースタイルダンジョンは八百長ではない

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※前回までのあらすじ

今週のフリースタイルダンジョンでついに晋平太VS漢が実現!

いやー、ダンジョン史上最高のバトルでしたね。

リミッター解除し、全盛期以上のパフォーマンスで晋平太を圧倒した漢さん。

「これはミスターフルボッコですわ、余裕のクリティカルですわ」と思ってウキウキしながらジャッジをみたら・・・

「は?」

なんで晋平太が勝ってんの?

先週のサイプレス上野だって全然負けてなかったし、二週連続そりゃねーだろ、解せぬ。

 

というわけで感想を調べてみたら、やはり「やらせ」を疑う声がたくさんあった。

今までもフリースタイルダンジョンにやらせ疑惑はあったが、これほど声高には叫ばれていなかったはず。

それほど皆熱心にあの試合を見たという証拠でもあるわけで、まぁこれはこれでよかったのかもなという気がしてきた。

不可解だと感じる部分はいくつかあるが、個人的にはやらせや八百長ではないと思っている。

毎週楽しませてもらっているお礼として、フリースタイルダンジョン八百長説」に抗ってみよう。

 

テレビや興行のヤオガチ論争、これはゼロ年代前半の「ガチンコ(TOKIOの番組)」や格闘技ブームを経験した人には懐かしい話題であり、普段から相撲やプロレスを鑑賞している人にとっては大変野暮な話である。

MCバトルにおいて勝敗があらかじめ決まっていることはないが、主催者が大方の展開を想定して誘導している節はある。

 

例えば『第9回高校生ラップ選手権』における「ちゃんみな VS Rei©︎hi」戦。

純粋にバトルの強さだけで選ぶとしたら、高校生の大会でフィメールラッパーが本戦出場することはおそらくない。

明らかにテレビ的な思惑で選ばれた二人である、公平ではない。

だが、大会屈指の盛り上がりを見せたのはこの組み合わせだった。

対戦カードを操作することはやらせだろうか?

広義ではやらせなのかもしれないが、とりあえずこの場では「演出」と解釈して話を進める。

 

この手の演出は何も珍しいものではなく、格闘技のK-1やPRIDEでは人気選手に箔を付けさせるため、格下の相手が組まれることがよくあった(誤審もけっこうあったよなぁ)。

そこで噛ませ犬にさせられた選手が発奮し、たまにジャイアントキリングが発生するから格闘技は面白いのである。

 

フリースタイルダンジョンも、おそらく勝敗を大方想定した上で出場順を決めていると思われる(モンスターが自主的に出場順を決める場合もある)。

R指定が早めに出てきたら「時間が押してるからさっさとクリティカルで決めろよ」という意図であり、団体戦で出てきたら「チャレンジャーにも勝機はあるぞ」という意図である。

選手権上がりの挑戦者が出てきたらパブロに「1 on 1」で仕留めさせるし、有名どころの挑戦者が出てきたら、ある程度進撃させるためにサ上・漢字・チコを負け役として出撃させている。

ニガリやNAIKA MCのように短期間で何度も挑戦しているMCには、そろそろ般若戦をやらせたいという意図を感じる。

 

審査員はそうした制作サイドの意図をある程度汲んだ上でジャッジしている(もちろん審査材料の一部にすぎないが)。

厳密に審査するなら、サ上や漢やチコが何度も何度もクリティカルで負けているはずがない。

輪入道初登場の回、噛ませ犬として一試合目に配置された漢が覚醒して、最強クラスである輪入道をクリティカルで葬った瞬間は最高だった。

あのバトルは「ジェロム・レ・バンナ VS マーク・ハント」あるいは「五味隆典 VS 川尻達也」に匹敵する神試合である。

 

このように制作サイドが経過と勝敗を想定し、そこへ向けて誘導しているのは明白だし、審査員が主観だけでなくテレビ的な盛り上がりを加味して判定しているのも事実、MC達はそんな思惑は百も承知の上で本気で戦っているからこの番組は面白いわけで。

それに、想定外の結果になった場合、最も喜んでいるのは製作者達であろう。

越前屋俵太言うところの「想定外にしか面白さはない」のである。

 

実際、オーガナイザーのZEEBRAツイッターにて「ダンジョンはそもそもテレビ用の特殊ルール(チャレンジャーが先攻後攻選べるなど)だから公平ではない」と説明している。

審査員のERONEも「若干チャレンジャー有利で審査している」と公言している。

かつて「クリティカル阻止」は暗黙のルールだったが(執行人は主に晋平太だった)、今ではべつに暗黙でもなんでもなく、「続きが見たいから劣勢だったけど札を上げた」といとうせいこうがオープンに語っている。

つまり「フラットな審査ばかりではない」というのは既に番組出演者が明言しているのだ。

八百長に徹するなら、そんなことわざわざ公言しないはず。

 

そもそも人間が審査している以上、毎回見解が一致することなんてありえない。

観客に審査させたところでそれが公平とも言えない。

今回審査員に中指を立てた漢だが(アレは洒落だけど)、鎖グループの主催した今年のKOKではMCバトル史上に残る誤審があったわけで。

まぁジャッジに対してあれこれ言うのもある種MCバトルの楽しみ方ですよ(家に帰るまでが遠足みたいな感じで)。

 

どうにも文章が上手くまとまらないが、「ダンジョン特有の左右非対称性が結晶化した結果、漢の負けになってしまった」というのが私の結論です。

ようするに審査員が空気を読みすぎたってわけ。

モンスターも入れ替わるらしいし、般若が手の内を明かして晋平太を誘ってるんだもの、つい忖度してしまうのも無理はない。

ましてや晋平太はかつての審査員仲間である、私情が入って当然。

 

「盛り上がらなければ両方負け、盛り上がったなら両方勝ち」というダースレイダーの格言に倣うと、漢は全然負けてない。

毎試合ボコられている晋平太(葉っぱまで暴露されてしまう始末)、バキのアライジュニア編を見ているみたいで私は好きです。

来週のパブロ戦は荒れそうやのう。