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【映画】キサラギ【在りし日の小出恵介】

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宇多丸さんが酷評していたから期待せずに観たのだが・・・面白いやんけ。

やっぱり映画は自分の目で観て確かめなきゃダメだな。

BGMとか変なノリが『かまいたちの夜』みたいで楽しい。

オーバーアクトで笑いを誘っていくという手法はあまり好きではないのだが、今作ぐらいの塩梅なら有り。

小栗旬って演技上手かったのね。

 

先日観た『パーフェクトブルー』と少し内容が被っていた。

如月ミキにせよ、霧越未麻にせよ、実際のアイドルにせよ、本人達は脱いだりすることにはさほど抵抗がないんだよな(ファンは拒絶しがちだが)。

アイドルの気の強さ、というか鈍感さが妙にリアル。

 

ただ真相がね・・・

「ファンレター取りに行って焼死」っていうのが納得行かない。

手紙なんてそんなの生きてればいくらでも、というか火災事件が終わったら尚更貰えていたはずで。

死に方に無理がありすぎる。

その後、星空見ながらいろいろ語ったり回想したりするのは蛇足だろう。

十二人の怒れる男』形式ではあるが、整合性はほとんどない。

 

ラストに出てくるキサラギ本人(正体は声優の酒井香奈子)が異常に安っぽいのは笑ってしまった。

映画観てる間ずっと「キサラギってどんな女の子なんだろう」って想像するわけじゃん。

で、登場するのがアレっていうのが、まさに偶像と実像の落差を表しているわけで。

 

キサラギが歌う『ラブレターはそのままで』の作詞がサエキけんぞう、振り付けがラッキィ池田、というのも実によくわかっているキャスティングで感心した。

コサキンリスナーなら皆知ってると思うが、ラッキィ池田真の天才なんですよ。

岩本恭生男臭い」というネタがそれを物語っている(覚えてる人いるかな~)。

2007年 日本 108分

【評価】65点

【監督】佐藤祐市