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【映画】STAND BY ME ドラえもん【ドラ泣きとかいうパワーワード】

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アヘアヘ説明台詞おじさん」こと山崎貴が監督したCG版ドラえもん

ドラえもんに影響を受けたピクサーに影響を受けたドラえもん」と考えればわかりやすいと思う。

アクション面では『アイアンマン』などのアメコミ映画の影響も強い。

 

「ドラ泣き」なるキャッチコピーが付いていたけど、ドラえもん自身がやたらと泣いているので、たしかにドラ泣きではある。

藤子・F・不二雄の牧歌的な絵柄を立体化するとどうなるか?」という試み自体はなかなか面白く、野比家の屋敷感、ジャイアンの重量感(マジで強そう)、ドラえもんの金物感(表面が反射している)、タケコプターの凶暴性、などはCGならではの魅力といっていいんじゃなかろうか。

しずかちゃんの女っぽさも強化されており、出木杉に抱きついてるシーンでは完全に発情しているようにみえる。

 

というわけでCG化の違和感を楽しむことはできるのだが、問題はやはり必要以上の感動路線と説明台詞にある。

そもそも原作はあくまでもギャグ漫画。

ギャグ漫画だからこそ「ブスでガサツなジャイ子と結婚するのが嫌」というブス差別がまかり通るわけで、そこそこリアルに見えるCG世界でそんなこと言ったら後味悪いじゃないか。

のび太になびくしずかちゃんも、単なる『だめんず・うぉ~か~』にしか見えない。

あのしずかなら、そのうち主婦売春とかするんじゃないのか?

 まぁのび太としずかがくっつくからといって感動とはならんわけよ。

 

CG化されることによって、藤子・F・不二雄の牧歌的な絵柄だからこそ許されていた矛盾が立体化されてしまい、無視できなくなってくる。

のび太としずかちゃんをくっつけてもいろんな人が不幸になるような気がするから、ジャイ子の性格改善を試みたほうがいいんじゃないか?

漫画はかけるわけだし、あとは金銭感覚とか旦那を立てるしとやかさとか避妊を身につけさせればよかろう。

まぁブスだけどさ・・・

 

説明台詞については山崎監督のいつものやつなので割愛するが、「雪山で遭難して死ぬ寸前まで説明台詞をはく」という説明台詞スピリッツにはある種の感動を覚えた。

他にも「成し遂げプログラム」や「声優の下手さ」など文句の付け所はあるのだが、キリがないのでこの辺でやめときます。

 

2014年 日本 95分

【評価】25点

【監督】山崎貴