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【映画】ホタルノヒカリ【綾瀬はるかのどじょうすくい】

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ドラマ版は未見。

いやー、これは酷い。

全編にわたって説明台詞と糞つまらないギャグが敷き詰められているんだもの。

ネガティブな意味で全く隙がないです。

 

台詞だけでも充分すぎるぐらい説明的なのに、心の声を使ってまでさらに説明するっていう。

にもかかわらず、説明されてもされても話の筋がさっぱりわかんねーんだよ。

なぜ藤木が失踪して綾瀬がウエディングドレスで奔走する必要があるのか、これを一発で読み解ける人は映画偏差値80超えてると思う。

 

元が少女漫画で脚本が中年女性だからなのか、ギャグとか展開が絶望的にババ臭い。

監督は70歳近い老人なんだそうで(なんとその年で映画初監督作)、「オババの考えたスカスカの脚本をヨボヨボの爺さんが監督する」という、「うんこでうんこを包んだうんこ饅頭」みたいな状態になっている。

 

綾瀬はるかのどじょうすくいシーン。

あんなもんをローマで「ジャパニーズダンス」と称して披露するのはただの国辱行為以外の何物でもないのだが、老人感覚からすると「デイサービスで介護士がやる催し物」みたいで楽しいのかもしれない(観てる私としては全然すくわれないけどさ)。

レストランでの「ブチョさん」とかいうミニコント、あれ観て笑ってる奴って地球上にいるのだろうか?

 

そもそも干物女というワードがキツイ。

「こじらせ女子」とか「腐女子」とか「森ガール」とか、そういう女性の自虐的な呼称って、男から見ると全然面白くないわけで。

「ローマで干物女を発見!」と言われましても、「干物女?うーん、まぁ・・・」って感じ。

芸人ハリセンボンのファラオの呪いの方が「干物女」として出てくるならまだわかるけど、松雪泰子を干物よばわりって無理ありすぎ(なんせ白鳥麗子だからな)。

 

綾瀬と藤木が性交渉なしで入籍し(それどころかキスもほとんどしたことがない)、新婚旅行で一発着床という超展開。

敬虔なクリスチャンでも今時ありえない貞操観念である。

 

糞台本のおかげで散々な芝居を披露している他の出演者に比べれば、あんな白痴キャラをそれなりに成立させている綾瀬はるか藤木直人はエライと思った。

とくに藤木の演技は絶妙な軽薄さだったので、彼に敬意を表して+10点しておきます。

 

2012年 日本 109分

【評価】10点

【監督】吉野洋