誰も知らないやり方で

音楽とか映画とか本とか日常をネタバレありで考察するブログ

【映画】デッドプール【ヒーロー着地】

f:id:trodan:20170709144014j:plain

スローモーションアクション、メタギャグ、回想シーンがさほど面白くなく、「第四の壁破壊」というのもつまりはオーディオコメンタリーのようなものなので、前半はいまいちノレなかった。

私は基本的にスローモーションが嫌いなんですよ。

ラース・フォン・トリアー作『アンチクライスト』の冒頭シーンは、スローモーションがくどくてくどくて吐きそうになった。

「第四の壁破壊」にしても、日本では手塚治虫の時代から既にやっているわけで(ヒゲオヤジが読者に語りかけてくるとか)、これが斬新に見えるというのはアメコミだからこその話ですよ。

 

とはいえ、中盤拷問されて強制的にミュータントにさせられる件からは俄然面白くなってくる。

やはり拷問は映画の華ですな。

それ以降は(多少手堅いものの)復讐劇としてただひたすら楽しかった。

 

デップーは深刻な事情を抱えているのに、インド系タクシードライバーのドピンダー、酒場の悪友ウィーゼル、黒人の盲目老婆アルなど、脇役が牧歌的かつユーモアのあるキャラばかりなのが良い。

ウィーゼルはおぎやはぎの矢作的脱力感があって好き。

コロッサスの堅物キャラも、デップーとの対比になっているから楽しい。

「予算がかかるから他のX-MENは出せないんだぞ!」というギャグはつの丸作『モンモンモン』の「描くのがめんどくせーからついてくんな!」に匹敵する良ギャグだと思う。

 

音楽の使い方はまぁまぁ上手いが、統一感なさすぎなのは難。

ワムはいいとして、他はチャラい感じのラップだけにしてもよかったのでは?

『Calendar Girl』とか『Hit the road Jack』などのオールディーズを使ったギャグもストレート過ぎてうーむ・・・

ギャグで一番面白かったのは、亡骸人文字で「Francis」と書くネタ。

あとやっぱり「ヒーロー着地」ですな。

 

2016年 アメリカ 108分

【評価】65点

【原題】Deadpool

【監督】ティム・ミラー