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【漫画】刻刻【時間止めすぎ】

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異形からの襲撃(正体は人間)、超能力バトル、人類の進化、知略戦(ジョジョとかハンターハンター的な)、兵器の奪い合い(デスノート的な)、ターミネーター的追いかけっこ、赤ん坊が生まれて終戦、そして「時止め」。

そういった昨今の漫画のトレンドを寄せ集めたような内容だが、組み合わせ方が独特なため、一定のオリジナリティを獲得している。

 

一家の主戦力が「サンダル履いたおばさんと爺」で他がニートというのがよろしい。

敵対していた者が、打算であっさりと仲間になる辺りも独特。

「瞬間移動してタッチすれば一瞬で勝負がつく」という鬼ごっこ的緊張感も面白い。

ずっと怠けていた家長があっさりとラスボスを切り刻むシーンがハイライト。

 

宗教や宇宙や家系が何たらというのは重層的ではあるが、いまいち直感的な面白さに結び付いていないような気がする。

ようするに「人類を超越した存在になる」というSFで何百回擦れらてきたテーマだし。

静止した世界で退屈をしのぐ辺りは故・ロメロのゾンビを想起させるが、それほどのカタルシスはなく、時間が解凍された後もうーん・・・なんか盛り上がりに欠ける。

見所はあるものの、内容的にどうしても岩明均作『寄生獣』がチラついてしまうため、一枚格落ちの感が拭えない。

 

【評価】50点

【作者】堀尾省太